cGMPとは

バイアグラ バイアグラ

cGMPとは(基本定義)

cGMP(cyclic guanosine monophosphate:サイクリックGMP) は、
体内の細胞で使われる 「セカンドメッセンジャー(第二の伝達物質)」 の一種です。


セカンドメッセンジャーとは?

細胞の外から来る信号(ホルモンや神経伝達物質など)を、
細胞の中に伝える役割を担う物質 のことです。

例:

  • 細胞外の刺激(NO、ホルモンなど)
  • 細胞内での反応(酵素の活性化、筋肉の弛緩など)

この橋渡しをするのが「cGMP」や「cAMP」などです。


cGMPの化学的な位置づけ

項目 内容
化学名 サイクリックグアノシン一リン酸
構造 グアノシン一リン酸(GMP)が環状構造(cyclic)になったもの
類似物質 cAMP(サイクリックAMP)
生成酵素 グアニル酸シクラーゼ(Guanylyl Cyclase)
分解酵素 ホスホジエステラーゼ(PDE)(特にPDE5)

cGMPの働き(生理的作用)

1. 血管平滑筋をゆるめる(=血流を増やす)

  • NO(一酸化窒素)がグアニル酸シクラーゼを活性化
    → cGMPが増加
    → 平滑筋内のカルシウム濃度が下がる
    → 筋肉が弛緩(血管拡張)

→ この仕組みが 勃起血圧低下 に関与します。


2. 網膜(視覚)での信号伝達

  • 光刺激によりcGMPが分解され、視細胞のイオンチャネルが閉じる
    → これが光を感じる神経信号に変換されます。

(※PDE6がこの過程でcGMPを分解)


3. 腎臓・心臓・脳などでも作用

  • ナトリウム排泄促進(利尿作用)
  • 心臓の負荷軽減
  • 神経伝達の調整

PDE5阻害薬との関係

  • PDE5は cGMPを分解する酵素
  • PDE5阻害薬(バイアグラなど)は、PDE5をブロックしてcGMPを維持。
  • その結果、血管平滑筋が弛緩し、勃起や血流改善 が持続する。

cAMPとの比較

項目 cGMP cAMP
由来 GTPから合成 ATPから合成
生成酵素 グアニル酸シクラーゼ アデニル酸シクラーゼ
主な作用 血管弛緩、視覚伝達 心拍数増加、代謝促進
分解酵素 PDE(特にPDE5) PDE(特にPDE3,4など)

まとめ

要素 内容
名称 cGMP(サイクリックグアノシン一リン酸)
種類 セカンドメッセンジャー
生成酵素 グアニル酸シクラーゼ
分解酵素 PDE(特にPDE5)
主な作用 血管拡張・平滑筋弛緩・視覚伝達
関連薬 PDE5阻害薬(ED治療薬、肺高血圧症治療薬)

 

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